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逓信省(ていしんしょう)

1885年(明治18)12月内閣制度発足にともない創設された中央官庁。当初は郵便・電信事業と海運業を統轄した。その後郵便貯金・電話交換事業を開始,鉄道行政を所管に加えた。1908年鉄道は新設の鉄道院に移管されたが,24年(大正13)航空事業,25年ラジオ放送の監督を行う。43年(昭和18)総力戦体制の強化を図るために海陸運輸を統合して鉄道省と合併,運輸通信省となった。郵政・電気通信事業は外局として新設された通信院が管掌。その後通信院が改称した逓信院が46年に逓信省に昇格(第2次逓信省),国際電気通信などを解体吸収した。しかし占領軍の意向に従って,49年6月郵政省と電気通信省(52年廃止)に分割された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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