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帝国国策要綱(ていこくこくさくようこう)

1941年(昭和16)7月2日の御前会議で決定された対外方針。正しくは「情勢の推移に伴ふ帝国国策要綱」。6月22日の独ソ戦の開始は,従来の日独伊三国同盟路線に再考を促したが,会議の結果,(1)当面は独ソ戦に対して武力行使を行わないこと,(2)米国の参戦は極力避けるが参戦の場合の武力行使の時期・方法は自主的に定めることを決めた。実際は,北進と南進につき政府内で優先順位を決めかねたまま両論を併記した観がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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