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定期市(ていきいち)

日市・日切市とも。毎月決められた日に定期的に開かれる市。虹のでた場所にたてられる虹市のような不定期的なものや,年に1~2度しか開かれない大市(年市)や祭礼市などは,ふつう含まない。古代には辰の日や酉の日などに開かれる干支市があったが,中世初頭には毎月3度開かれる三斎市が成立し,中世後期になると毎月6度開かれる六斎市が一般化した。定期市は市日にのみ商人が来集して商売を行うもので,中世には取引や価格形成の場として流通経済に大きな役割をはたした。近世中期以降は常設店舗の発達におされて衰退し,一部が大市や祭礼市として残った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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