鳥居耀蔵(とりいようぞう)
生没 1796.11.24~1873.10.3 江戸後期の幕臣。父は大学頭林述斎。鳥居家の養子。名は忠耀(ただてる)。甲斐守。目付時代に江川太郎左衛門英竜とともに江戸湾海防巡見を行うが,改革案で江川と対立,洋学者への反感から蛮社の獄(ばんしゃのごく)を引き起こした。1841年(天保12)南町奉行となり,老中水野忠邦の改革政治の実行者として市中取締に辣腕をふるい,妖怪(耀甲斐)と恐れられた。44年(弘化元)開国勧告のオランダ国書を巡る評議で老中阿部正弘と対立,在任中の不正が発覚して免職改易された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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