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渡来銭(とらいせん)

平安時代中頃から中世にかけて中国から大量にもたらされた銭貨。江戸時代になるまで日本の貨幣経済を担った。宋・明銭が多く,全国各地の遺跡から出土する。大量の銭が甕(かめ)に入れて埋められていることも多く,北海道函館市志苔館(しのりだて)遺跡では3個の大甕に37万枚余におよぶ銭が収められていた。備蓄されたもの,地鎮などの祭祀的な意味をもつなどの説がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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