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富山売薬商人(とやまばいやくしょうにん)

定置販売方式によって全国の家庭をめぐる,越中国富山を中心にした薬の行商人。富山売薬商人の他国行商は,元禄頃に始まり現代まで続いている。江戸時代は富山藩の統制・保護下にあり,明和頃には株仲間を結成していた。1853年(嘉永6)の売薬商人は2258人で,得意先別に21組にわかれていた。顧客ごとに口座を記した懸場帳(かけばちょう)をもち,顧客の家では前年の配置薬のうち服用分を補充して代金をうけとり,残薬は新品に差し替えて取引を継続した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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