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富岡製糸場(とみおかせいしじょう)

1872年(明治5)10月群馬県富岡に開設された官営のフランス式器械製糸場。フランス人生糸検査技師ブリュナの指導のもとに,フランス式輸入器械300台と蒸気機関を据え付け,士族の子女などを集めて操業を開始した。優良な生糸を生産したが経営は赤字がちで,93年に三井に払い下げられたが,明治前期における各地の器械製糸場普及に大きな役割をはたした。1902年に原合名会社,38年(昭和13)に片倉製糸の経営となり,87年操業を停止。国史跡,主要建造物は重文。2014年(平成26)に世界文化遺産に指定。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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