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都道府県制(とどうふけんせい)

近代以降の地方制度。1871年(明治4)の廃藩置県により3府302県が成立,88年までに3府43県に統合された。78年の府県会規則の制定によって,府県はそれまでの行政区画から民意に配慮した自治体化の道を踏み出し,90年には府県制の成立をみた。しかし依然として府県知事は官選で,府県会も内務大臣や知事の強力な統制・監督下におかれた。府県会の選挙権も大地主らに制限され,99年までは複選制であった。北海道制は86年に開始されたが,自治体化は遅れた。大正末期以降選挙権の拡大がみられたが,第2次大戦の戦時体制下には東京都制の施行をはじめ自治性は後退した。戦後の1947年(昭和22)に地方自治法が公布され,再び民主化が進展した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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