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渡唐銭(ととうせん)

中国から輸入した銭貨。中世日本で流通。日宋貿易により,12世紀から北宋銭を中心に唐代の開元通宝などの中国銭が輸入され,13世紀には国内に広く流通した。南宋・元との貿易でも,北宋銭などが輸入された。日明貿易では,永楽通宝などの明銭が輸入される一方,北宋銭も大量に流通した。のち明銭などを模造した私鋳銭(しちゅうせん)が作られ,撰銭(えりぜに)が行われた。東国では16世紀中頃から永楽通宝が基準とされ,江戸幕府が1608年(慶長13)に永楽通宝の流通を停止するまで流通した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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