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徒弟制度(とていせいど)

江戸時代,職人などの手工業者のなかで親方・職人・弟子の関係を秩序づける階層的な身分制度。通常は10歳前後から弟子として親方の家に住み込み,無給で家事や仕事の雑用に使役されながら,職人の技術を習得していく。一定年限の修業を積んで一人前の職人になると,親方から仕事道具などを分与され独立するが,親方への御礼奉公をはじめ,技術上の守秘義務や得意先の制限など種々の制約のもと,親方への従属関係は継続する。職人仲間の正規の構成員は親方層で,人員も限られているため,これらの職人は独立しても,下職として親方の下請けをしたり他の親方のもとで職人として雇用されるのが一般的であった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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