ドッジ・ライン
GHQ財政顧問として来日したデトロイト銀行頭取J.ドッジが策定・実行した日本経済安定化計画。1948年(昭和23)12月アメリカ政府は経済安定九原則を日本政府に提示,翌年2月ドッジを特命公使として派遣し具体化を図った。(1)インフレ収束のための総予算の真の均衡の実現,(2)1ドル=360円の単一為替レートの設定,(3)対日見返援助資金の設定,(4)復興金融金庫の新規貸出停止などからなり,徹底した緊縮予算と単一為替レート設定によって,日本経済の自立化の基礎を確立し世界経済への復帰を図るものであった。この結果,インフレは急速に収まり,ドッジの狙いは成功したが,49年にはデフレ不況が深刻化した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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