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十津川郷士(とつかわごうし)

大和国吉野郡十津川郷の郷士。大津代官の指揮下,大坂冬の陣に呼応した北山一揆を鎮圧する功をあげ,郷民代表に扶持が与えられたのがその起源という。1863年(文久3)中川宮朝彦親王に願いでて禁裏守護にあたる一方,郷民を率いて天誅組(てんちゅうぐみ)に加わったが,命によって離反。禁裏守衛は続け,67年(慶応3)12月には高野山の鷲尾隆聚(たかつむ)の陣営に加わり,その後戊辰・北越戦争を転戦。この功により71年(明治4)全郷民が士族となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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