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土倉役(どそうやく)

倉役とも。室町幕府による京都の土倉への課役。鎌倉時代後半から京都で金融業を営む土倉は大きな経済力をもち,多くは比叡山延暦寺や祇園社の被官などで,課役が課されていた。朝廷は臨時に賦課を試みていたが,室町幕府は1393年(明徳4)幕府への酒屋土倉役の負担を条件に,土倉への諸権門の権利を否定し支配下に入れた。土倉役の徴収はのちに納銭方となる有力土倉が行い,請け負っていった。15世紀中頃の土倉役は,月に200貫文前後と推定される。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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