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年寄(としより)

�@老職とも。江戸幕府初期の職制。戦国大名では老名(おとな)や年寄が大名を補佐する最高の職制であり,豊臣政権でもいわゆる五奉行は年寄ともよばれた。江戸幕府になると本多正純らの徳川家康側近の出頭人が年寄とよばれ,諸大名との取次にあたった。家康死後,職制が整備され,奉書に連署する者が年寄として政務の最高機関となり,寛永10年代前半(1633~38)に老中とよばれるようになった。�A江戸時代の村役人・町役人・宿役人などの称。村役人としての年寄は各村1~3人程度おかれ,村政全般について庄屋・名主の補佐をした。おもに西日本で用いられ,組頭・横目・脇百姓と呼称した地域もある。また江戸・大坂・京都や各地の城下町・宿場町でも町や宿の運営にたずさわる者を年寄とよんだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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