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特別高等警察(とくべつこうとうけいさつ)

社会主義運動取締りを主目的とする警察機構。略称は特高。大逆事件後の1911年(明治44)8月警視庁に新設された特別高等課に始まる。順次,大阪・北海道・神奈川・愛知などに拡大し,1928年(昭和3)の3・15事件後に全国化した。33年に始まる共産主義者の大量転向後,自由主義者や宗教家・在留外国人などにも治安維持法違反などの容疑による取締りを強化。同機構が収集した広い分野にわたる情報の一部は,内務省警保局で特高月報などに編集・掲載され,内部閲覧に供された。おもに高等文官試験合格後の若い内務省官吏が特別高等課などに配属された。第2次大戦後の45年10月GHQ覚書で解体が指示され,警察首脳部と特高関係の警察官は休職となり,機構は解体された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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