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得度(とくど)

仏門に入り,僧尼としての資格を得ること。優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい)が沙弥(しゃみ)・沙弥尼(しゃみに)となる過程をいう。古代律令制下では,得度権は教団ではなく国家が掌握し,国家の発給する度牒(どちょう)(度縁(どえん))を公験(くげん)として正規の僧尼であることが認められ,免課役などの特権を得た。古代の得度には,年に各国10人の僧尼を度す年分度(ねんぶんど)や,不定期に必要に応じて許可する臨時度などの得度があったが,一方官許を得ずに勝手に仏門に入ることを私度(しど)(自度)と称し,国家の禁圧するところとなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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