吉備地方の弥生後期後半の墳墓の,限られた埋葬関連遺構から発見される特殊化した大型の壺形土器。吉備地方の弥生後期の長頸壺に祖型が求められ,張りの強い胴に細長い首がつき,口は大きく開く。胴には突帯を数条めぐらし,赤彩や鋸歯文(きょしもん)を施す例もある。高さは60cmほど。特殊壺形埴輪や朝顔形埴輪のもとになると考えられる。特殊器台形土器とセットになる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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