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徳川光圀(とくがわみつくに)

生没 1628.6.10~1700.12.6 江戸前期の大名。常陸国水戸藩主。初代藩主徳川頼房の三男。1633年(寛永10)のちに讃岐国高松藩主となる兄頼重をこえて継嗣に定まり,61年(寛文元)2代藩主となる。90年(元禄3)家督を頼重の子綱条(つなえだ)に譲った後,同国久慈郡新宿村に西山荘を建て隠居。この間幕府に先駆けて殉死を禁止し,藩士の規律,士風の高揚をはかる一方,藩内の寺院整理を行い,隠居後も八幡神社の整理と一村一社制の確立に努めるなど藩政に強い影響力をもった。藩主就任前の57年(明暦3)江戸駒込の中屋敷に史局(のちの彰考館)をおき,「大日本史」の編纂に着手。名君のほまれ高く,のちに「水戸黄門漫遊記」が創作された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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