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徳川禁令考(とくがわきんれいこう)

江戸幕府の法制史料集。102巻。司法省編。1878~84年(明治11~17)に前聚・後聚合計35冊が出版され,94年から翌年にかけて,あらためて前聚62巻6帙,後聚40巻4帙が刊行された。1929年(昭和4)から「司法資料」として頒布され,31年以降吉川弘文館から出版。59年には別巻を追加して,司法省蔵版法制史学会編・石井良助校訂「徳川禁令考」(創文社)を刊行。前聚は法制禁令で,史料は幕府引継書を中心とする。調査では「教令類纂」が指針となった。後聚は刑律条例を収録し,「科条類典」を基底においた編纂である。別巻には「享保度法律類寄」「寛政刑典」などを追録。若干の偽書の混入が指摘されるが,編纂の価値は高い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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