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徳川家慶(とくがわいえよし)

生没 1793.5.14~1853.6.22 江戸幕府12代将軍(在職1837.9.2~53.7.22)。父は11代家斉。母は側室香琳院。幼名敏次郎。法号慎徳院。1837年(天保8)将軍職を継いだが,父家斉が大御所として実権を握っていた。41年家斉の死後,信任する水野忠邦に倹約令と風紀取締りを基調とした天保の改革を断行させる。しかし43年上知令問題の紛糾のため水野を罷免。土井利位(としつら)を老中首座に任じたが,土井も1年足らずで辞任。その後阿部正弘を老中に抜擢し混乱した幕政を立てなおさせた。家慶は「そうせい様」と陰口され,江戸庶民は顔を鋳型でいろいろに変える女性の図柄で風刺した。53年(嘉永6)6月3日のペリー来航直後に病死。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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