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道話(どうわ)

石門心学普及の主要な形態で,講師が聴衆に語りかける講席,またその内容。石田梅岩(ばいがん)にとっても講席は心学普及の重要な場だったが,梅岩以降も中沢道二(どうに)や柴田鳩翁など話術に巧みな人々を生みだし,心学の普及に大きな役割をはたした。この語が心学の文献に現れるのは手島堵庵(とあん)の「会友大旨」(1773)からで,世間に広く通用するようになったのは,1794年(寛政6)の道二の「道話聞書」刊行以降であろう。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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