東福寺(とうふくじ)
京都市東山区にある臨済宗東福寺派の本山。恵日山と号す。開山は聖一国師円爾(えんに)弁円,開基は九条道家。1236年(嘉禎2)4月に前関白道家が寺院建立を発願し,43年(寛元元)に円爾を第1世に招いた。55年(建長7)完成供養が行われた。寺名は東大寺と興福寺から一字ずつとり,規模は東大寺を,教業は興福寺を手本としたという。本尊の釈迦如来は高さが15mあり,新大仏と称された。建立後たびたび罹災したが,そのつど再建され現在に至る。「無準師範像」・宋版「太平御覧」・宋刊本「義楚六帖」ほかの国宝,「釈迦三尊」ほかの重文などが伝わる。三門は国宝,禅堂・鐘楼なども重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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