統道真伝(とうどうしんでん)
安藤昌益(しょうえき)の社会理論書。4巻。1752年(宝暦2)頃成立。糺聖失・糺仏失・人倫巻・禽獣巻・万国巻からなる。「自然真営道」とともに,万人が直接生産者である社会を理想とし,封建社会における支配階級を「不耕貪食の徒」としてきびしく批判しており,昌益の思想の全体像を知ることのできる唯一の書。自然・法・男女をそれぞれヒトリスル・コシラヘ・ヒトとよませるなど独創性に富む社会理論が展開されている。「岩波文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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