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東征絵伝(とうせいえでん)

失明の不幸をのりこえて来日した唐僧鑑真(がんじん)の伝記絵巻。5巻。絵は六郎兵衛蓮行(れんぎょう)筆で,鎌倉在住の人物とみられ,画風には水墨画の影響が色濃い。施入銘と識語から,1298年(永仁6)鎌倉極楽寺の開山忍性(にんしょう)が唐招提寺に施入したことがわかる。詞書(ことばがき)は奈良時代末の「唐大和上東征伝」「鑑真伝」などにもとづいて和文化し,関東圏在住の4人が寄合書をしている。縦37.5cm,横1481.7~1986.4cm。唐招提寺蔵。重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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