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同仁斎(どうじんさい)

京都市左京区の慈照寺(銀閣寺)の東求(とうぐ)堂(1486年造立,国宝)にある4畳半の書院。東求堂内の北東隅に位置する。付書院と違棚を構え,足利義政の書院(書斎)として設けられたもので,「聖人一視而同仁」によって名づけられた。「御飾記(おかざりき)」には,ここに囲炉裏(いろり)が切られ,炉辺に茶具足の室礼(しつらい)をしたと記されていることから,4畳半茶室の濫觴(らんしょう)とされてきた。囲炉裏の茶は,書院という日常的な生活空間において展開していたもので,のちに侘茶として大成された炉の茶も,こうした褻(け)の茶に系譜するものと考えられよう。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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