和歌山県日高川町にある天台宗の寺。天音山千手院と号す。大宝年間に文武天皇の勅願寺として義淵(ぎえん)が創建。はじめ法相宗の寺院,のち真言宗,さらに天台宗に改宗。江戸時代に紀伊徳川家の保護をうけて栄えた。安珍・清姫の伝説で有名。土佐光重の絵,後小松院の詞と伝えられる「道成寺縁起」をはじめ,本堂・仁王門・千手観音立像・十一面観音立像・四天王立像はいずれも重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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