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東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)

生没年不詳。寛政期の浮世絵師。伝歴は不明。1794年(寛政6)5月から翌95年1月にかけての約10カ月間(閏月を含む)に140余点の錦絵を制作。版元はすべて蔦屋(つたや)重三郎。内容は江戸三座の役者絵と,当時人気をよんだ子供の相撲取大童山を描いた相撲絵に限定され,作風から94年の夏狂言に取材した第1期,秋狂言に取材した第2期,顔見世狂言に取材した第3期,翌年1月の新春狂言に取材した第4期にわけられる。第1期は黒雲母摺(くろきらずり)の役者大首絵(おおくびえ),第2期は全身図で統一されており,第1期が最もすぐれ,しだいに画格の低下がみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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