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堂島(どうじま)

大阪市北区・福島区の堂島川北岸,御堂筋(みどうすじ)以西一帯の地区名。名称の由来については,古くは堂島川と曾根崎川にはさまれた島であったため胴島といった,また川を革と読みかえて革にはさまれた鼓(つづみ)の筒にたとえて筒島とよんだのが転訛したなど諸説ある。1697年(元禄10)に対岸の中之島から米市場が移転し,天満(てんま)青物市場・雑喉場(ざこば)魚市場とともに,大坂の3大市場とよばれた。1730年(享保15)には米相場会所が設けられて,全国米取引の中心となり商業地域として発展。諸藩の蔵屋敷が中之島についで数多くおかれたが,近代に入り各種企業の本社・支社や新聞社などが集中して,都心部ビジネス地区へと発展した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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