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道慈(どうじ)

生没 ?~744.10.2 奈良時代の僧。大和国添下(そうのしも)郡の人。俗姓額田(ぬかた)氏。702年(大宝2)入唐,西明寺に住して三論に精通し,仁王般若経を講ずる高僧100人のうちに選ばれた。718年(養老2)帰朝し,日本三論宗の第三伝とされる。719年食封(じきふ)50戸を賜り,のち律師となり,736年(天平8)扶翼童子6人を賜った。翌年大安寺大般若経転読会を創始し,大極殿最勝王経講説の講師を勤めた。大安寺の平城京移建や「日本書紀」編纂にも関与し,「愚志」1巻を著して当時の仏教界を批判した。70余歳で没した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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