東山道(とうさんどう)
(1)古代の七道の一つ。現在の近畿地方から中部・関東地方の山地沿いをへて東北地方に連なる地域で,近江・美濃・飛騨・信濃・上野・武蔵(771年東海道へ編入)・下野・陸奥・出羽の各国が所属する行政区分。(2)これらの諸国を結ぶ交通路も東山道と称し,「山の道」ともよばれ,畿内から各国府を順に結ぶ陸路が官道として整備された。駅路としては中路で各駅に10頭の駅馬がおかれる原則であり,「延喜式」では総計86駅に841頭の駅馬をおく規定であった。地方官として732~734年(天平4~6)に東海東山二道節度使,746年に東山道鎮撫使を設置した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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