東京天文台(とうきょうてんもんだい)
1888年(明治21)帝国大学の学生用観象台と海軍・内務省の観象台が統合され,帝国大学付属として東京麻布飯倉に設立。天文台という語が採用された。初代台長は寺尾寿(ひさし)。1924年(大正13)三鷹に移転。88年(昭和63)緯度観測所などを併合し,文部省へ移管され,大学共同利用機関国立天文台となり,2004年(平成16)には大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台となった。天文科学・天体物理学の研究・教育とともに,国家事業として暦の編纂,日本標準時の決定なども行っている。観測所として野辺山など国内各地の観測所のほか,ハワイにすばる望遠鏡を設置するなど,海外にも観測所がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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