東京大空襲(とうきょうだいくうしゅう)
1945年(昭和20)3月10日午前0時8分から午前2時37分にかけてアメリカの戦略爆撃機B29によってなされた東京への無差別爆撃。空襲は44年11月頃から始まっていたが,はじめは軍需工場・施設を目標とする高高度精密爆撃だった。45年になると国民の戦意を失わせることを目的として,市街地に対し超低空で焼夷弾爆撃を加えるようになった。3月10日もB29約300機が東京湾上を超低空で江東地区に飛来した。墨田・江東・台東の3区の死亡率は広島・長崎に近く,前後の空襲を含めると東京全域の死者は8万3000人から11万5000人と推定される。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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