銅鏡(どうきょう)
青銅で鋳造された鏡をいう。形状は板状で円形が一般的だが,方形・八稜形,有柄のものなどもある。鏡面は研磨されて容姿を映し,鏡背には中央に鈕(ちゅう)をこしらえ,それを中心にさまざまな文様を配する。文様は時代によって異なり,それにもとづいて鏡式の分類がなされる。中国では殷墟(いんきょ)出土のものが最も古く,以後,しだいに盛んに製作された。日本では弥生時代に朝鮮や中国から舶載されたが,弥生後期には国内でも製作され始め,古墳時代にひきつがれる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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