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東関紀行(とうかんきこう)

1242年(仁治3)京都東山に住む作者が,京都と鎌倉間を往還した紀行。対句表現を多用した流麗な文体で,「平家物語」や芭蕉への影響も指摘される。「海道記」とともに江戸時代には鴨長明作と信じられたが不詳。琵琶湖の南岸に沿って一部東山道を経由し,尾張国に入る新ルートをとる。鎌倉滞在中の記述には大仏建立など貴重なものもある。和歌55首を含む。「群書類従」「新日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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