東巌慧安(とうがんえあん)
生没 1225~77.11.3 鎌倉中期の臨済宗宗覚派の禅僧。諡号(しごう)は宏覚禅師。播磨国生れ。書写山で天台教学を修め,入宋を志し1257年(正嘉元)博多に至ったが,悟空敬念にあい心服して臨済に改宗。62年(弘長2)鎌倉建長寺で兀庵普寧(ごったんふねい)に参禅,帰国する兀庵を鳥羽に見送り,法衣と頂相(ちんぞう)・語録を授かる。68年(文永5)京都に正伝(しょうでん)寺を開創。元寇に際して祈祷を行う。晩年,天台僧徒のうらみをかったため,鎌倉に下って安達泰盛の帰依を得,和賀江(わかえ)に聖海(しょうかい)寺を開いた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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