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東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)

歌川広重が東海道を画題として描いた風景画の錦絵揃い物。1834年(天保5)に完結した保永堂版の横大判錦絵「東海道五十三次」は,その構図や彫摺の妙味でとくに著名。日本橋から京を上がりとする全55枚のセットで売り出された。十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の「東海道中膝栗毛」(1802~22刊)や当時の旅ブームなどを背景にこのシリーズの企画はあたり,広重はその後30種以上の東海道ものを描いた。葛飾北斎や歌川豊国・豊芳らも東海道を画題に描いており,浮世絵風景画の一ジャンルが確立された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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