土井利位(どいとしつら)
生没 1789~1848.7.2 江戸後期の老中。下総国古河藩主。父は分家の三河国刈谷藩主土井利徳(としなり)。宗家の古河藩主土井利厚の養子となり,1822年(文政5)遺領相続。翌年奏者番。24年寺社奉行兼帯。34年(天保5)大坂城代。37年大塩平八郎の乱を鎮定,京都所司代に昇進。翌年老中となり,41年に開始された水野忠邦の天保の改革に協力。43年の上知令で反水野派となり水野を失脚させ,老中首座。翌年辞任。家老鷹見泉石(せんせき)とともに雪の結晶の観察を続け,オランダ通詞の協力を得て「雪華(せっか)図説」正・続を著した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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