鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)
鎌倉八幡宮とも。明治期の神仏分離まで鶴岡八幡宮新宮(いまみや)若宮・鶴岡八幡宮寺とも。神奈川県鎌倉市雪ノ下に鎮座。旧国幣中社。祭神は応神天皇・比売(ひめ)神・神功皇后。1063年(康平6)源頼義が石清水八幡宮を由比(ゆい)郷に勧請し,1180年(治承4)源頼朝が現在地に遷座。以後源氏の氏神として,また都市鎌倉の中心として武士・庶民の崇敬を集めた。ここで将軍年初の参詣・流鏑馬(やぶさめ)・放生会(ほうじょうえ)など鎌倉幕府の儀式や行事が行われた。室町時代以降も鎌倉公方・後北条氏・徳川将軍家の保護をうけ,社領の寄進・安堵,社殿の修造がなされた。例祭は9月15日。籬菊螺鈿(まがききくらでん)蒔絵硯箱・太刀(銘正恒・糸巻太刀拵)・襲袖5領など古神宝類は国宝。境内は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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