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壺切剣(つぼきりのつるぎ)

皇太子相伝の剣。「西宮記」に醍醐天皇が皇太子のときに父宇多天皇から賜ったとある。本来は藤原氏の剣で基経の剣とするなど諸説があるが,藤原氏出身の皇太子の地位を安定させるために設けたと思われる。そのため敦明(あつあきら)親王や後三条天皇の場合,藤原氏の圧力で献上されなかった。承久の乱後に所在不明となるが,亀山天皇の立太子の際に出現して今に伝わるという。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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