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津藩(つはん)

安濃津藩(あのつはん)・藤堂藩とも。伊勢国津(現,津市)を城地とする外様大藩。1595年(文禄4)から2代続いた富田氏ののち,1608年(慶長13)藤堂高虎が伊予国今治から,伊賀一国および伊勢国安濃・一志両郡など22万石余で入封し,以後12代にわたる。藩領は2度の加増および分知などで地域・石高ともにたびたび変化したが,97年(元禄10)からは伊勢国安濃郡など7郡内および伊賀一国などで27万石余となった。初代高虎は平高(ならしたか)を設けて定免法を実施するなど,津藩政の基礎を造り,10代高兌(たかさわ)は藩校有造館・崇広堂(しゅうこうどう)を設けるなど,藩中興の明主とされた。支藩に久居(ひさい)藩。詰席は大広間。廃藩後は津県となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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