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蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)

生没 1750.1.7~97.5.6 江戸中・後期の江戸の書肆。本姓丸山,喜多川氏をつぐ。号は耕書堂・薜蘿館(へきらかん)・蔦唐丸(つたのからまる)など。江戸生れ。吉原五十間道東側に住み,吉原細見の版元だったが,のち通油町南側中程へ転居した。浮世絵や江戸小説の出版が時好にかない,江戸で一,二を争う地本(じほん)(江戸版の書物)問屋となった。戯作者や浮世絵師の庇護者で,東洲斎写楽の浮世絵もすべてこの版元から出ている。1791年(寛政3)幕府の風俗取締りにより家財半減の処分をうけた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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