付書院(つけしょいん)
床の間の脇,縁側に張りだしてつくられた書院造の室内意匠。棚板を縁側に張りだし,その先に4枚引きの書院障子を立てる。鎌倉時代の絵巻に描かれている出文机(いだしふづくえ)がその原形で,最初は読書などに使う机であった。室町時代には文房具・道具などを飾る場所となり,押板(床)・棚とともに御飾りの重要な装置となった。桃山時代になって床の間の脇,縁側に面する側の意匠として固定。縁側に張りださず,書院窓だけが床の間の脇につくられたものは,平書院という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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