主屋は正面3間,側面3間。1間の裳階(もこし)が巡る。主屋と庇は柱筋が通らず,年代差がある。1567年(永禄10)再建の本殿を1602年(慶長7)に造り替えたらしい。主屋は豊臣秀頼が豊国廟の一部を移築したと伝え,裳階には旧本殿の庇が転用されたか。内部は畳敷で桟唐戸(さんからど)・板壁などに草花の彫刻がはめこまれ,柱は黒漆塗。桃山様式の代表作の一つ。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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