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月次絵(つきなみえ)

やまと絵の主題。9世紀後半に始まるやまと絵障屏画(しょうへいが)は,一つのセットを構成するにあたって,推移する季節の風物や人事の情景を,12カ月の順に描きこんだ。このため四季絵・月次絵とよばれることが多く,両者の内容は基本的に同じと考えられる。また名所絵の性格をもつものでも,特定の季節のモチーフが描かれ,月次絵的性格をあわせもつことが多い。平安時代の作品は現存しないが,残された屏風歌によって,月次絵の主題や図柄を知ることができる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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