築地小劇場(つきじしょうげきじょう)
大正・昭和前期の劇団・劇場。1924年(大正13)小山内薫(おさないかおる)と土方与志(ひじかたよし)を中心に劇団が結成され,東京築地に同名の劇場が建設された。明治期以来集散していた新劇運動の拠点として,当時のヨーロッパの演劇運動の影響をうけた作品を数多く上演。演劇の多面的な研究も行ったが,小山内没後の29年(昭和4)に分裂した。劇場はその後も改築を重ね存続したが,45年の空襲で焼失。演劇史に残した功績は大きい。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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