通信符(つうしんふ)
室町時代,朝鮮国王が大内氏と日本国王足利義政に贈った通交証。大内氏に対しては,1453年(享徳2)朝鮮国王端宗が銅印を与えた。縦5.4cm,横1.6cmで,印面は単廓,字面は篆字(てんじ)で「通信符」の文字を陽刻したものの右半分。重文。山口県毛利博物館蔵。足利義政に対しては,74年(文明6)朝鮮国王成宗が象牙符10枚を贈った。両面に「朝鮮通信」「成化十年甲午(中国の明の年号で1474年)」と篆刻(てんこく)してあったというが現存しない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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