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歌合(うたあわせ)

左右にわかれて歌の優劣を競う文学的行事。現存最古の例は885年(仁和元)頃の「行平(ゆきひら)卿家歌合」。平安中期までは「寛平后宮(きさいのみや)歌合」や「天徳内裏歌合」など,内裏や貴人の邸宅において盛大で遊宴的・儀礼的な晴儀歌合が多く行われたが,しだいに文芸性が高まり,批評を伴った文学形態として発展した。鎌倉初期がその最盛期で,「六百番歌合」「千五百番歌合」などが催された。勅撰集の撰集とともに,和歌の発展に寄与するところが大きかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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