上田秋成(うえだあきなり)
生没 1734.6.25~1809.6.27 江戸中期の国学者・歌人・読本作者。本名は仙次郎,のち東作。号は秋成・無腸など。大坂生れ。商人の娘の私生児として生まれ,4歳で紙油商上田家の養子となる。痘瘡の後遺症のテンカン質性の発作を克服し,俳諧・和歌・国学・医学を学び,医者を開業。その間,和訳太郎の名で異色の浮世草子「諸道聴耳(ききみみ)世間猿」「世間妾形気(てかけかたぎ)」を執筆。都賀庭鐘(つがていしょう)に影響をうけて「雨月物語」を書く一方で,古代国語の音韻や記紀の日神をめぐって本居宣長と論争。晩年の「春雨物語」は彼の多面的活動の集大成。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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