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和様建築(わようけんちく)

鎌倉時代以降,中国の影響で大仏様・禅宗様が登場したのに対して,日本の伝統的建築様式をいう。和様は7~8世紀に断続的に輸入された中国建築の様式を基礎に,平安時代を通じて形成された。長押(なげし)を用いること,床を張ること,水平性の強いおだやかなデザインなどが特徴。中世以降,大仏様・禅宗様の貫(ぬき),虹梁(こうりょう),木鼻(きばな)など新しい構造材や細部のデザインが和様にとりいれられ,新しい展開を示した。鎌倉~南北朝期の様式を新和様あるいは折衷様とよぶことがあるが,いずれも和様建築の新展開である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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