櫓を連結するために用いられる多聞(たもん)。連立式や連結式の天守で,天守と小天守をつなぐものなどがあり,姫路城に現存する。江戸時代の大坂城は,本丸全体に渡櫓が巡っていた。また櫓門の両側の石垣上に渡した櫓をさす場合もある。このほか多聞そのものを渡櫓とよぶことがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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